≪50技術・工学≫

 
・AI (2017.03)
 
     最近、AI関連の本を何冊か読んでいるうちに1968年に公開された、今から50年も前の映
     画「2001年宇宙の旅」の人工知能HALを思い出している。このHALが人間に反逆し人
     間を殺すのである。人知を上回る人工物に人が殺されるのか!と驚愕したものだ。
      <人工知能HAL>
     

     17.3.12の毎日新聞の「時代の風」に長谷川眞理子さんが次のような寄稿をされている。
 
    「先日、ノーベル賞ダイアローグという催しに参加した。日本学術振興会が中心となって開
     催されたもので、各分野における過去のノーベル賞受賞者5人を含む多くの学者を招待し、
     丸一日、さまざまな講演や対話が行われた。今回のテーマは「知の未来」である。

     人工知能(AI)の近年の発展には目を見張るものがある。「深層学習」という方法が開
     発されてから、AIはパターンの検出や物体の識別、事態への対応に関して飛躍的に進歩
     した。ビッグデータの処理はお手のもの。ある程度の顧客対応や会話すらできる。

     さて、AIはこの先どのようなものになるのだろう?
     人工知能が大量の学習を蓄積し、それに基づく大容量の計算を行うことができるようにな
     ると、やがてそれは自意識を持ち、欲求を持ち、感情を持つようになるのだろうか? し
     かし、欲求や感情は、生物38億年の進化史の中で、動物に動機付けを与えるものとして
     進化したのだ。それは、人工知能が自然に持つようになるものではあるまい。では、人工
     知能の作り手である人間が入れ込むのだろうか? だとしたらどんな感情を、どんなふう
     に? 命令を実行するのではなく、人工知能の欲求に従って計算を行うようになるなんて、
     受け入れられない。

     この催しが興味深かったのは、参加した学者たちの間で意見が分かれ、答えよりも多くの
     疑問が出されたところにある。
     私は自然人類学の立場から発言した。ヒトの知能と呼ばれるものは、ヒトの脳の産物である。
     脳も生物進化の過程でできあがった臓器だ。胃や肺などと同じだ。「知能」と呼んでいる認
     知的な思考は、脳の前頭葉というところで行っている。どういうわけか、そこが論理的思考
     を行い、因果関係の解明などができるため、ヒトは自然現象を解明し科学技術を発達させて
     きた。
  
     しかし、そのような論理的な思考は、ヒトの脳の働き全体の中では氷山の一角に過ぎない。
     その下には広大な無意識の世界、情動に駆動された無意識の「意思決定プロセス」が働いて
     いる。きちんと意識して考えて決めているのではない、いわば直感や「何となく」という雰
     囲気で無意識に働いている脳機能である。これが非常に重要なのだ。
     その部分は、ヒトの胃が石油を消化できず、肺が高度1万メートルではうまく機能しないの
     と同様、ヒトが進化した環境に適応してきただけであり、決して全ての状況で最適な判断を
     下せるようにできてはいない。そこを論理的な前頭葉の働きで一生懸命カバーしながら生き
     ているのだ。だから人間は愚かなことを繰り返しながらも、なんとか最善を尽くしているの
     である。それがヒトの意思決定である。

     ヒトは他者に共感することができる。親しい人に対する共感は自然に湧き上がってくる。そ
     れは、ヒトが小さな社会集団で共同生活しながら生き延びるには重要な性質だった。見ず知
     らずの人々からなる地球規模の大集団に対して、同じような共感が自然に湧き上がるのは難
     しいし、利害の対立もある。しかし、赤の他人でもないがしろにしてはいけないことは理解
     できる。そこで、最大多数の最大幸福というような、論理的な倫理基準が提案される。
 
     ヒトの倫理観の進化的基盤については、まだ分からないことが多い。絶対に正しい倫理基準
     が一つあるというわけではないだろう。だとしたら、ヒトの情報処理能力をはるかに超える
     人工知能に与えるべき「倫理」とは何なのだろう? 人工知能自身が下す判断というのがあ
     ったとして、それは私たちにとって心地よいものではないかもしれない。

     ところで、私たちはなぜ、こんなに進んだ人工知能を持たねばならないのだろう? 生物系
     も物理系も含めて何人かの学者たちが、まるで人間のコンパニオンのように世話してくれる
     AIに取り囲まれて暮らすのなど嫌だ、という感想を述べた。私もそうである。ヒトの脳の
     働きを解明する科学はあり、ロボットを開発する技術はある。だからといって、ヒトの脳を
     模した、またはヒトの脳を超えた人工知能を開発「せねばならない」わけではない。開発し
     たいという人間の、少なくとも一部の人間の、好奇心なのか、金もうけのためなのか、欲求
     があるのだ。他の人間が、そんなものは欲しくないと言った場合、どうなるのだろう?」
 
     長谷川眞理子さんは、そんなAIなど必要ない!と言っているのだ。一部の人間の欲求のた
     めにそんなものは作るべきではないと主張されているのだ。

     チェスは何年も前に、囲碁も既にAIが人間を上回ってしまった。将棋も近々人間が負ける
     だろう。機械学習の時代から深層学習が始まるに従ってAI正に人を越えようとしている。
     従来AIは生産設備での利用が多く、工場でロボットが人に変わって疲れを知らず、文句も
     言わず、黙々と生産活動を正確無比にこなしてきた。それが現在ではホワイトカラーの分野
     にまで進出しようとしている。「RPA(Robotic Prosecss Automation」は進化したAI
     によってホワイトカラーの業務までにも進出し始めている。これまでこれらのOA化は取り
     残された分野であったが、EXCELなどのマクロのように手順を覚えさせ、それにAIの
     手法を取り入れて事務の繰り返し作業などを自動化させるものである。
     
     「ディープラーニングは、脳内の情報処理の仕組みを模した「ニューラルネットワーク(神
      経回路の意)」と呼ばれる階層的推論技術を利用している。パターンを見つけて行動を示
      唆し、予想するという手順から成っている。これは人の脳内の働きと似ている。」と書か
     れている。Googleは様々なAIを実施し始めていて、翻訳などもある程度の自然文的な翻訳
     に近づきつつある。(Google 翻訳参照)

     前出の「2001年宇宙の旅」で人工知能HALは、人間が危険を察知してHALの回路を切る
     前に人間を殺害するのである。ある米国の研究によって核のボタンを押すかどうかをAIに
     判断をさせたところ、ボタンを押す判断をしたそうである。トランプ氏よりも恐ろしい!

     AIが作曲したり、小説を書いたり、病気の診断も行うのである。従来コンピュータは人間
     がアルゴリズムによってプログラムを書きそれに沿って動いたのであるが、今はアルゴリズ
     ムを機械に学習させ、深層学習によって答えを導くのだそうである。人間にやらせると人智
     以上のものは生み出せないからだそうだ!

     こうなってくると、上で長谷川眞理子さんが言われる事態となるのである。
     
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・ゲノム医学 (2016.09)
             <写真・記事共16.9.15 毎日新聞記事より>     16.9.15の毎日新聞の「科学の森」に衝撃的な写真が載っていた。記事のタイトルは「予防     医療に遺伝情報活用(米企業が挑む包括的データーベース作りとは)」となっている。下     の絵の左下隅に人の顔写真が載っているが、左の写真は実際の顔で、右はゲノムから予測     した顔なんだそうである・・・。     「ゲノムで何が分かる?」かで、効きやすいクスリ、顔、余命、かかりやすい病気、年齢     なのだそうだ、ゲノムを読めば僕の余命は出て来るのだろう。余命が分かれば、これから     何をすべきか、金はどれほど必要なのかなど計画が立てられる。     ゲノム研究で知られる米国のクレイグ・ベンダー博士が来日し、ゲノム医学は「単なる長     寿化ではなく、健康寿命を延ばすこと」が目的であるとの講演を今夏の京都大での講演で     したと書かれていた。     人一人の包括的な医学データはおよそ150GBほどのデータ量らしく、これをAI医療     ロボットで解析すれば高度な医療が行われることになるのではなかろうか?     以下はその記事内容     「目的は単なる長寿化ではなく、健康寿命を延ばすこと」。京都大での講演でベンター博士      はこう述べた。力説したのは、ヒトの遺伝情報と身体的特徴、臨床情報を統合した包括的      データベースを作り、元気に長く暮らすための個々の診断、さらにゲノム医学研究に役立      たせる試みだ。      ベンター博士らが2013年に設立したヒューマン・ロンジェビティ社(HLI)は健康      診断で、受診者の血液から抽出したDNAの解析、全身のMRI(磁気共鳴画像化装置)      検査、代謝や免疫に関わる体内の微生物群の解析などを行う。それらの結果は目や皮膚の      色、身長など身体的特徴と共にデータベースに保存する。1人の最大データ量は従来の医      療記録の約40倍。75%はゲノム情報という。      この大量のデータを基に、がん▽循環器▽神経▽免疫▽呼吸器??などの各疾患の発症リス      クを予測。結果は受診者とその主治医に提供され、予防や早期発見に活用される。健康そ      うな受診者の4割ほどに、早期がんなど何らかの病気が見付かるという。      個々の情報を蓄積したデータベースは、広く医学研究にも利用。多くのゲノム情報と臨床      データの関連性をコンピューターに反復学習させてパターンを導き出し、新たな薬剤の候      補や、診断の指標となる物質の探索も進めている。HLIは既に2万人以上の包括データ      を保存し、20年までに100万人分を目指す。松田文彦京都大教授(ゲノム医学)は      「日本はもちろん米国のアカデミアでも実現していないゲノム医療の枠組みを一企業が作      ったのには驚く」と話す。      「身体的特徴や年齢もほぼ正確にゲノムから読み取れる」とベンター博士。講演では、ゲ      ノムのみから予測した被験者の顔の画像を披露し、あまりにそっくりで会場を驚かせた。      取材には「ゲノムに全ての身体情報が入っていることを最もパーソナルな部分で示した」      と意図を説明した。            松田教授は「ベンター博士が示したゲノムが持つ情報の豊富さと重要性は、その取り扱い      を巡る議論に影響を与える」と指摘する。これまで、人間が氏名などの情報を加えなけれ      ばゲノムは誰のものか特定できないとされてきた。だが、顔や年齢も分かるなら判別でき、      プライバシー保護の上で今以上に厳重な管理が重要だ。ベンター博士も「米国政府すらゲ      ノムの持つ意味を正しく理解していない。管理や利用のルールを慎重に作るべきだ」と述      べた。」 →このサイトの最初へ戻る →HPの最初に戻る




















 
・最近のトイレ (2013.11)
 
    

    住んでいるマンションの3回目のリフォームでトイレを最新型に交換した。7年前にも交換
    し、特に問題もまだ無かったが、とにかく新しいものにしてみたかった。
  
    製品はLIXIL(INAX)のサティスSタイプというものである。これがなかなか凄いのである。
    トイレのドアを開けると便フタがさっと開く、大の場合は便座に座って用をいたすのである
    が、小の場合、男は便座を開けなければならないが、リモコンの便座ボタンを押せばパッと
    便座が開くのである。

    大の場合、用を足した後は温水でお尻を洗い、温風で乾かせばよく、匂いが気になれば脱臭
    ボタンを押せば匂いを除去してくれる。尻を洗うときも、洗浄位置や強弱、マッサージ等々
    用を足すことで必要な事は全てやってくれる。

    用を足した後は、そのままドアを開けて外に出れば水も自動で流してくれ、便座や便フタも
    閉めてくれるのである。また、この機種には便器の中に電燈が着いているので、トイレ室内
    の電燈は必ずしも点灯しなくても用は足せる。無論自分で水は流す事もできる。この便器内
    の照明は有用であり、夜中に寝ぼけ眼で用を足すときに狙いが定まってすこぶる良い。

    かくして、トイレに入って出るまでズボンやパンツを下ろして上げる他は、ボタンを押すだ
    けで何もしなくていいのである。手は清潔なままである。

    機種によっては、リラックスミュージックを聞きながら用をいたすものもあり、モーツァル
    トのロマンツエやバッハのG線上のアリアとか小鳥のさえずりとか虫の音などの音楽等が流
    れるものもある。

    様々なセンサーが取り付けられていたり、スマートフォンとの通信で作動したり、イオンに
    による除菌なども可能である。

    外国へ旅行しての最大の苦痛はこの温水洗浄トイレが殆ど無い事であり、ヒルトンなどの高
    級ホテルでも今迄は付いていなかった。そこで仕方なく携帯洗浄器持参となるのであるが、
    如何せんこれらは単に洗浄してくれるだけで、上の様な機能は付いていない。


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・マグネシウム循環社会 (2013.07)
 
    

    東京工業大学の矢部孝教授が提案している「マグネシウム循環社会」は実現すれば夢の様な
    技術である。上図に簡潔に表現されているのでじっくりご覧頂こう。

    ネットやマスコミ、書籍等でもすでに紹介されているが、13.7.27のTBSラジオ「久米宏ラ
    ジオなんです」でも取り上げていた。昨日米国から帰国したばかりの矢部教授を迎えての放
    送であった。内容は既に報じられている下記の内容とほぼ同じものだった。
    
    2013年2月28日の週間プレNEWSの記事を引用すれば以下の通りだ。
 
    「現在主流のリチウムイオン電池より安価で安全、軽くて長もちする。そんな夢のような電
     池が、いよいよ実用化に向けての最終段階に突入している。開発したのは、東京工業大学
     の矢部孝教授だ。

     リチウムイオン電池は、新型旅客機ボーイング787型機で出火・発煙事故が相次いだこ
     とから、安全性について疑問視する声があがっている。しかし、矢部教授は言う。

     「あれはリチウムイオンだけではなく、すべての電池がもつ根本的な特性です。ひとたび
      発火すれば、電池の媒体は最後まで燃え尽きてしまうもの」

     そうした問題をクリアした「世界一安全な電池」が、矢部教授の「フィルム型マグネシウ
     ム電池」だ。薄い膜状のマグネシウムがグルグルと巻かれて箱に収納されており、昔懐か
     しのビデオテープをイメージさせる形状をしている。すでに昨年7月に特許も取得済みだ。

     マグネシウム電池自体は数十年前から存在し、例えば、車のおもちゃなどで使われている。

     「ただ、それはマグネシウムの塊(かたまり)で、表面が酸化すると内部が使えなくなる
      という重大な欠点があった。そこで薄い膜状にして特許を取ったわけです。フィルム状
      なので、万が一、発火してもすぐに切れるので燃え続けることはない」(矢部教授)

     だが、このフィルム型マグネシウム電池は結果として「世界一安全な電池」とわかっただ
     けで、開発のそもそもの目的は、ズバリ、エネルギー革命だ。

     例えば、ケータイやスマホ。なんと、1ヵ月間充電不要で使えるようになるという。

     「マグネシウム電池には同重量のリチウムイオン電池の8倍以上の電力量があります。せ
      いぜい一日しかもたない今のスマホと同程度なら、マグネシウム電池は1グラムでいい。
      つまり、30グラムあればスマホは1ヵ月もちます。その電池代の原価はたったの6円
      です」(矢部教授)

     夢のような話だが、いつ実現するのか?

     「開発は来年からです」(矢部教授)

     スマホ用の電池だけではない。矢部教授はすでに2月上旬、マグネシウム電池を日本人な
     ら誰もが知っている大企業に納品済みだという。いったい、どう使われるのか……? 
     近日中に報道発表が予定されているということなので、期待して待とう。

     (取材・文/樫田秀樹、撮影/五十嵐和博)週間プレNEWS(2013年2月28日)	

   「マグネシウム循環社会」のビデオ(英語)
   
 
     現在の「エネルギー通貨」は、電気です。電力網を介して流通し、熱や動力、照明などさ
     まざまな用途に使われます。最近まで、将来のエネルギー通貨になる可能性があるのは水
     素だと言われていました。しかし、私たちが考える次世代のエネルギー通貨は、本物の通
     貨と同じ金属。アルミニウムよりも軽く、銀白色の輝きを放つ金属、マグネシウムです。
 
     海水中には、1800兆トンという大量のマグネシウムが含まれています。このマグネシウム
     を「太陽光励起レーザー」を利用して製錬すれば、自動車や発電所の燃料として利用する
     ことができます。生成された酸化マグネシウムは、太陽光励起レーザーを利用することで
     金属マグネシウムとして再生することが可能です。
     海水からマグネシウムを取り出すには、太陽エネルギーを利用した低コストで高効率の
     淡水化装置を使います。これはまた、世界的な水不足への解となるでしょう。
    (「マグネシウム循環社会」の関連情報サイトより引用)


     日本政府はこの技術に関して全く冷淡なのだそうだ。既に5、6年も前から提案しているに
     も拘わらず、開発補助等は皆無らしい。そこで矢部教授は米国やアジアの関心を示す国や
     企業と実用化に向けて走り出している。前例が無いから政府補助は出ないと上記ラジオで
     淡々と話していた。

     しかし、携帯やスマホの電池が1か月も持ったり、プリウスが1000k以上も走り、しかも
     原料は海水で無尽蔵にあり、燃焼しても二酸化炭素を出さず太陽光エネルギーで再生可能
     でかつコストも安いとくれば、これはもう革命である。

     余談だが、新幹線の清掃で有名になった「JR東日本テクノハート・TESSEI」の矢部輝夫専
     務は矢部教授の実兄であり、彼が「奇跡の7分」の「新幹線お掃除の天使たち」の仕掛け
     人である。

     更に最新の詳しい情報は下記サイト等からどうぞ。
     The Magnesium Civilization(「マグネシウム循環社会」の関連情報サイト

          「マグネシウム」が地球を救う?(月刊チャージャー)
          
          「東北大学未来科学技術共同研究センター/小濱プロジェクト」
          
          

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・西松屋 (2012.12)
 

     
    乳幼児用品、小児用雑貨専門店の西松屋の「ガラガラ経営」はユニークである。西松屋の本
    社は姫路であるが、東証、大証一部上場の年商1,200億円の業界首位の会社である。
  
    いつ通りがかっても店内はガラガラで混雑したのを見たこともなく、いつ潰れるのかと思っ
    ていたが、ところがこのガラガラが経営方針だと言うから驚きである。つまり空いている状
    態をわざわざ保つのが同社のやり方なのだ。一日の来客数は180人程度で、一時間に18人ほ
    ど入ればいいのだそうだ。それ以上になると近くに新規店舗を出して顧客を分散させるとい
    うから驚きだ。

    確かに店に入ってみると、通路は広くて子供を連れたお母さんがベビーーカーが悠々2台す
    れ違えるスペースである。ワゴンセールもやっていないし、店員さんも探すのに苦労する程
    である。商品は3mの高さにまで吊って展示されていて、取り竿で客が自分で取り出す仕組
    みになっている。無論マネキンも置かれていない。

    全国の829店(12年12月)は大体どの店も700m2程度の広さで、そのレイアウトはどの店も同
    じなのだそうだ。「レイアウトマン」と呼ばれる全国の店舗を映像でチェックする5人がい
    て800店を越える店舗を管理している。同じレイアウトだから、陳列や演出に関する指示等
    は簡単な統一指示で済むらしい。

    店の立地に際しても、家賃の安い場所を選び、幹線道路を避けて生活道路で駐車場に入りや
    すい所を選定している。子供服・育児雑貨市場規模は約2兆円で、現在同社のシェアは6%
    だからまだまだシェアを伸ばせると踏んでいるほか、海外進出も目論んでいるようだ。

    社長の大村さんは京大の工学部出で山陽特殊製鋼から転職した変わり種である。理系的思考
    も経営に反映しているのだろう。利益率の良いプライベートブランド商品開発に取り組むべ
    く電機メーカーの技術者を30名ほども採用したと報道されている。大手電機メーカーで大量
    のリストラが進められているが、技術者はこうした場所で能力を発揮して貰いたいものだ。


 
・50℃洗い (2012.09)
 

     
    「地球のココロ」ブログさんの写真を借用、右が50℃洗いの結果!
    
    食材の「50℃洗い」が話題になって注目されている。
    スチーミング調理技術研究会代表の平山一政さんが40年に渡る蒸気技術の研究の中で発見
    したこの方法は、50度前後のお湯で食材を洗うと、汚れも良く落ち食材が煮えてしまうこと
    なく、水分が吸収されて鮮度も蘇ると言うもの。味や食感もよくなり葉野、果物の他に、肉
    や魚、刺身も脂肪分や酸化成分が除去出来る上、雑菌を減らす効果や、日持効果もあると言う。

    下北沢の仏料理店「菜々亭」では、仕入れ食材を50℃洗いを実践していて、同店のシェフ
    は「食材によっては味が良くなったり、汚れが良く取れ、えぐ味も取れる」と言う。

    やり方は簡単で、熱湯に水を注いで温度計で50℃になるよう調整するだけで、あとは食材
    によって洗う時間と方法を変えるだけである。温度の許容範囲は48〜52℃で、43℃以
    下では効果がないそうだ。

    ただ、萎びらせたものを蘇らえさせなくても、新鮮な内に使い切る方がよいし、殺菌効果は
    65℃以上でないと効果が無いとか、カット野菜を洗うとミネラル分が流れでてしまうなど
    の指摘もある。

    食材ごとの洗い方などはこれらののサイトを参考にして下さい。。
    →50度洗い
    →地球のこころ

    この「超カンタン 魔法の50℃洗い(徳間書店)」も参考になる。
    カード式の温度計が付いている。

     

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・夢のエネルギー製造装置「球体循環装置」 (2011.06)
 

     
    (イラストは2011.6.24の産経ニュースより借用)

    2011.6.24の産経ニュースに興味深い記事が載っている。
    題して「究極のエコ! 重力と浮力で発電する装置をさいたまの80歳男性が開発」とある。
    さいたま市浦和区の会社役員、阿久津一郎さん(80)が発明した。パチンコ玉を内蔵した
    ピンポン球を高い位置から落として歯車を回して発電、水の入ったパイプの中で球を再び浮
    力で上昇させて循環させるもので、平成22年10月に特許を取得した。実用化されれば、
    天候や時間に左右されない“究極の自然エネルギー”として注目を集めそうだ。と同社安田
    一成記者が書いている。

    まずは実物をご覧いただくのが早い。
     「球体循環装置」の動画
    
    どうですか!途中止まりかけることもあるが、辛うじて動き続けるではないか。しかも歯車
    は電気を産みライトが灯っているのだそうだ。

    詳しくはこちらから
     産経ニュース本文






























 
・失敗学 (2011.06)
 

    福島原発事故調査検証委員会の委員長となった畑村洋太郎さんは「失敗学」の提唱者である。
    大事故や大災害、不祥事が生じた際に、責任者の常套的な言い逃れの弁が「周知徹底」「教
    育訓練」「管理の強化」を、その時だけ平身低頭して述べるのがいつもの光景だ。

    この「失敗学」では上の三つを「効果の薄い三大失敗対策」とするのだそうだ。また畑村氏
    は「原子力はエネルギー密度が非常に高く危険であり、安全だと扱われてきたことは間違い
    だと思う」と検証委員会で述べたそうであり、福島原発の検証委員長としては適任かもしれ
    ない。

    畑村氏が公開されている「失敗知識データーベース」をご覧いただくと、様々な分野での失
    敗の知識が掲載されている。
    失敗知識データーベース

    三陸海岸各地には、「ここより下には家を建てるな」の銘を彫った約200基の津波記念碑が建
    てられているそうで、これは先祖が身を持って残してくれた貴重な失敗情報である。ところ
    が50年、100年と時間が経過するとそれらは忘れられ、無視され今次のような大惨事を引き起
    こすのである。注意を喚起している間はいいものの、それが減衰すると何度でも同じ様な事態
    が起きるのである。失敗(自然災害を失敗と軽く呼ぶには抵抗があるが)が起こらない仕組み
    や方法、設計、組織的対応を講じなければ、いくら注意を喚起してみたところで、時の経過と
    共に必ず減衰化が生じて必ず失敗は起きてしまうのである。

    事故は経験したものとは違う形で、つまりいつも想定外で起こるのが事故なのだから、経験を
    元にした「失敗学」の手法で対応出来ないのではないかとの意見もある。

    ゴルフには失敗は付きものです。いつも失敗ばかりして反省の言葉をコース上で何度も叫んで
    います。この畑村氏の「失敗学」を読んで少しはゴルフも向上したいものである。

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    失敗学(Wikipedia
    
    畑村氏の著書

     


































 
・LTE(Long Term Evolution) (2010.12)
 
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    最近、LTEという言葉を良く耳にし目にするようになった。
   2010年12月24日の毎日に「光の道とLTE 選択が競争を促進する」と題する社説が載った。
   その全文はこう述べている。

   「LTEと呼ばれる次世代の携帯電話サービスが24日から始まる。最初はパソコンにデー
    タ通信用の端末を装着してインターネットを利用するサービスからだが、通話端末も登場し、
    かつての世代交代の時と同様に携帯電話は急速にLTEへ移行していくはずだ。

    データ通信の速度が飛躍的に高まるのがLTEの特徴で、4年後には光回線並みに達すると
    いう。

    この次世代携帯電話を推進している総務省は、一方で「光の道」という構想も進めようとし
    ている。光回線は9割の世帯で利用が可能となっているのに、実際に使っているのは3割に
    過ぎない。これを2015年までに全世帯に普及させようというのが構想の目標だ。

    この構想を実現するためには光回線の利用料が安くなる必要があるとして、NTTの光回線
    網のあり方をめぐって論議が続いた。光回線網をNTTから分離し、他の通信事業者も同じ
    条件で使えるようにすべきかどうかがポイントで、総務省の作業部会がまとめた最終的な結
    論は、分離・別会社化の見送りだった。

    現在の体制を維持したまま、設備とサービスの部門の間に業務障壁を設けて機能を厳格に区
    分すれば、他事業者との公正な競争が確保できるというわけだが、分離・別会社化を見送っ
    た代償なのだろう。NTTに対して他の通信事業者への光回線貸出料の値下げを求めた。

    この結果、LTEによる高速無線通信の利用が拡大していく過程と並行して、光回線を全世
    帯へ普及させようということになった。しかし、無線で光回線に匹敵する高速通信ができる
    なら光回線は不要という人たちも当然出てくるだろう。

    現行方式の携帯電話サービスでもそうした人たちが多くいるのに、料金を引き下げたからと
    いって、すべての人たちが光回線を利用するようになるとはとても考えられない。

    NTTの光回線の利用料についても、ひかり電話との合計料金でみると、ADSLに加入電
    話の料金を合わせた額と大きな差はない。光回線の利用が進まない実際の理由は、光回線な
    らではの魅力のあるサービスが少ないからではないだろうか。

    遠隔での医療、教育や、テレビのデジタル化に合わせてもっと光回線が活用できるようにす
    るなど、規制の見直しも必要だろう。

    仕事や生活のスタイルに従い、それに適した通信手段が選択できるようにしておく。そして、
    利用者の選択によって料金やサービスをめぐる競争が促される。それでも競争が阻害されて
    いるとすれば独占禁止法に従って対処する。それが正しい市場競争の姿ではないだろうか。」


    このLTE携帯電話サービスは3.9G(3.9世代携帯電話)とも呼ばれ、来るべき第4世代携帯
   電話への橋渡し的存在らしい。第4世代携帯電話は、50Mbps〜1Gbps程度の高速大容量通信であり、
   IPv6に対応し、無線LANやWiMAX、Bluetoothなどと連携し固定通信網と移動通信網をシームレス
   に利用できるようになるのだそうだ。

    上記毎日新聞の社説にもある通り、無線で光ケーブル回線に匹敵する通信が可能ならば光回線
   等は不要だと思う。安価で通信性能が高いのなら利用者はそれを選ぶに決まっている。しかも4
   Gでは最高1Gの通信速度で、でIPv6(internet protocol version 6)対応、無線LANやWiMAX
   (Wordwide interoperability for Microwave Access 広域無線LAN)、Bluetoothとも連携する
   という。

    最初の写真のように、このLTE対応の携帶電話は韓国のLGやサムスン製なのである。国産
   メーカーもいづれ発売されようが、携帶電話は日本はガラパゴス化してしまっていて、質はとも
   かく量においては圧倒的に韓国2社やノキアに比べて少ないのである。
 
    LTE(Long Term Evolution)

    


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・安全カミソリ (2010.12)
 
    

    知人に薬局に務めている薬剤師さんがいて、試供品の「Schickのカミソリ」を貰った。
   これがなんと5枚刃のカミソリなのである。2枚刃、3枚刃なら使っているが5枚刃なのであ
   る。こんなにも沢山の刃を付けてどうする? と最初は疑問に思っていた。

    日本の安全剃刀は
   シック、ジレット、貝印、フェザーの4社で市場を占めていて、
   シックが約50%、ジレットが35%、残りの15%を日本の貝印、フェザーが争っているようである。
   世界的にはジレットが70%以上のシェアーを有しているのだそうだ。日本は1962年に替刃の輸入
   自由化がなされたが、シックの日本への進出が早かったためにジレットは後塵を拝しているよ
   うである。

    1970年頃に2枚刃の物が出て、従来よりも良く剃れると思っていたが、その後1998年には
   3枚刃が、2004年には4枚刃、そして2010年にはとうとう5枚刃のものまで登上した。
   2枚刃以降はそう大差はないと思っていて、今回もタダの試供品を貰うまでは2枚刃を利用
   していて、何ら不都合はなかった。

    タダだから使ってみようか?
   の程度の思いで剃ってみると、刃が多い分最初は戸惑ったが、
   なかなかイイノデアル!
   刃が多いからか、ヒゲをしっかりと捉えて良く剃れるのである。
   
    『刃の上部に付け、潤い成分を配合した保湿剤入りの「モイスチャージェルボックス」。
     保湿剤が水に触れると溶け、そりながら肌を潤せる。また、刃についた特殊な突起で刃
     と肌の接触面積を倍に増やし、そり味をなめらかにした。このため、刃が肌に食い込む
     のを防ぎ、そった後のカミソリまけも抑えられるという。』

    これは同社の宣伝文句なのであるが、ヒゲのもともと濃くない(人類として進化している
   証拠と思っているが)自分にとっては水もクリームも何もつけないでいきなり剃っても大丈
   夫なのである。2〜3日剃らないでヒゲが伸びてきた時はべつだけれども、毎日剃る分なら
   何も無しでも剃れるのである。

    米国製品を殆んど利用する事がないので、貿易摩擦を避けるためにも、替刃の値段は相当
   高価(4個入り1,450円)であるがこれを利用してみる事にした。
   これだけ褒めて宣伝したのだから無料で利用してもいいよね、   Schick さん!

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・エコガラス (2010.11)
 
    
    写真のようなエコガラスを南側の居間に入れた。
   前々から気になっていたガラス面からの断熱を、断熱ガラスに入れ替える事によって、やっと
   行なうことができるようになった。カーテンだけでは断熱は無理なのだ。

    国土交通省、経済産業省、環境省が推進している「住宅エコポイント」政策は、エコ住宅の
   新築とエコリフォームを対象としていて、

    『地球温暖化対策の推進及び経済の活性化を図ることを目的として、エコ住宅を新築された
     方やエコリフォームをされた方に対して一定のポイントを発行し、これを使って様々な商
     品との交換や追加工事の費用に充当することができる制度です。』

   と謳っている。
   ポイントは 
         各都道府県の地域産品
         全国型の地域産品
         商品券・プリペイドカード
         地域型商品券
         環境寄附
         追加で実施する工事費用への充当
   等に利用できるとある。

    このエコガラスの入れ替えでエコポイント数は18,000であり、JCBギフトカード17,000円
   分と500円分のJCBQUOカードを貰うよう申請した。この申請が例によって結構面倒である。

   ・住宅エコポイント発行・交換申請書
   ・工事証明書
   ・領収書のコピーまたは契約書のコピー
   ・窓ガラスの性能証明書
   ・工事写真
   ・申請者の本人確認ができる書類(運転免許書/パスポート/住民基本台帳カードなど)
   これらを住宅エコポイント事務局へ郵送するか、又は近くの申請窓口である設計事務所等に持
   参しなければならない。

     エコポイントHP


    我が家では4,5年前にリフォームを実施し、北側の窓ガラスは2重窓にした。これで音と断
   熱は相当改善されて、電車や自動車の音は殆んど聞こえなくなったし、窓ガラスの結露や断熱
   に対しては満足すべき改善となった。ただ問題点は窓が増えたので窓掃除がニ倍になって面倒
   になったことと、いつも綺麗に磨いていないと2枚越しのため透明性が悪くなることだ。

    今回は居間のある南面なので、2重窓は避けてガラスだけを交換するものを選んだ。これが
   結構高価なのである。日本板硝子の「スペーシアSTU」というものなのだが、幅120cm、縱91p
   のもの4枚で工事費等込みで24万円であった。だから1m四方程度のガラス一枚が6万円である。

    メーカーの宣伝文句はこうだ。

   『スペーシアSTUはあたたかさを逃さず、お部屋を快適に保つ高断熱窓ガラス。特にそのチカ
    ラは冬に発揮されます。太陽のあたたかさを取り入れながら、その優れた断熱性能によって、
    すばやく暖房でき、あたたかさが長持ちします。また、ガラスの表面温度が下がりにくいの
    で結露を防ぐ効果に優れています。』
    
    (日本板硝子のHPより)

    それで結果ですが、まだ本格的な寒さは到来していないので何とも言えないものの、結露は
   零、騒音も満足すべきものとなっています。ただ、写真にも写っているが、ガラスの中に2p
   四方毎に小さな黒点がびっしりと入っていて、最初はやや気になる事だろう。それとやはりも
   う少し安価にならないと普及しないのではないだろうかと思われる。

    普通マンションでは、窓ガラスは共用部分とされ勝手な変更は出来ないので、管理組合等で
   の許可を取って施工しなければならない。我がマンションでもこの窓ガラス交換の話しは出て
   ているが、大勢の合意を待たねばならず実現は先になってしまう実態である。。

    今年の冬は、暖房も少なめで、ぽかぽかとしながらTVでも見ようかしらん!
    
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・ミラーレス・レンズ交換式カメラ (2010.11)

 
    
    定年になって会社を辞めて、最大の寂しさは夏・冬のボーナスが無くなったことである。
   無論、たいした額を貰っていたわけでは無く、貰っても明細表を眺めるだけでその殆んどは
   女房殿や家のローンに消え失せていたものである。それでも僅かではあるがお小遣いをそこ
   から割いて頂いていたものだ。

    65歳になって、個人年金として積み立てていたものが満期となり、その受取方法を夏・冬
   のボーナス時期に合わせて受け取るようにした。その第一回目が銀行口座に振り込まれてき
   た。それを利用して最近評判になっている「ミラーレス・レンズ交換式カメラ」を買った。

    写真のソニー「レンズ交換式デジタルカメラ」NEX-5 Wレンズセットである。

   2010年2月22日号 の「日経エレクトロニクス」に次の様な文字が踊っていた。
 
   『さらば,一眼レフ, 「ミラーレス機」の時代へ
    デジタル・カメラの高級機種といえば,すなわち一眼レフ機。そんな時代が今,終わろう
    としている。一眼レフ機に代わる,新たなカメラが市場を席巻しようとしているのだ。
    「10年も経てば一眼レフ機は,情感を重視した低機能の商品として,細々と命脈を保つだ
    けになるだろう」。カメラの商品企画者の中には,こうした見方すら出ている。
    
    一眼レフ機に取って代わり,高級機種の主流に躍り出ようとしているのが,「ミラーレス
    機」である。ミラーレス機は,一眼レフ機で用いる光学式ファインダー(OVF:optical 
    view finder)の代わりに,電子式ファインダー(EVF:electric view finder)を使う。
    OVFには,被写体の像を入力するため,鏡を用いたミラー・ボックスが必須であり,これ
    がOVFとともにカメラ本体内を占領する大型部品だった。そのため小型化に課題がある。
    それがミラーレス機で用いるEVFの体積と重さは,OVFとミラー・ボックスの半分未満で済
    む。

    OVFとミラー・ボックスには,価格が高いという課題もあった。これに対しEVFの中核部品
    であるマイクロディスプレイは将来,劇的に低コスト化する可能性が指摘されている。さ
    らにEVFを使えば,OVFでは不可能なさまざまな新機能を盛り込める。』

 
    要するに、ミラーレス機とは,一眼レフ機からミラー・ボックスと光学ファインダーを取
   り除いたレンズ交換式カメラなのである。だからサイズはデジタルカメラ並であり、本体重
   量は287gしかない。ズームレンズ(E18-55mm)を装着しても481gに過ぎない。
    

  
    画素数は14.2メガもあり、通常の一眼レフの機能に加え、フルハイビジョン動画も撮れる。
   本体とレンズ(標準+ズーム)だけなら価格.comで5.7万円程度となっている。(2010年11月)
   但し、ケースやメモリが必要だから最低でも7万は必要となる。ソニーはアクセサリー類が
   意外と高価である。予備のバッテリーや大容量のメモリも併せ買うとなると8〜9万となる。

    wikipediaの「ミラーレス一眼カメラ記事」



    早速撮ってみた。
   まだ、よく使い方が分からないが持ち運びに便利な事だけは確かである。

    写真は冬薔薇(ふゆそうび)で、近所ので撮影したもの。

    

    これから、僕のホームページにはこのカメラで攝った写真が多く載ることだろう。
   もう、これで僕の冬の小遣いは消えてしまった・・・・。

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・温水洗浄便座 (2010.09)

 
    2010.9.15の朝日新聞にアメリカの特派員メモの記事として、「米国勤務の何がつらいと言
   って、トイレほどつらいものは無い。何しろ、どこへ行っても洗浄式の便座がみあたらない」
   と嘆いている様子が書かれていた。彼はたまりかねて携帯用洗浄機を購入して持ち歩いている
   そうだが、飛行機の搭乗時に探知ゲートで不審物として検知され、係官と押し問答をし、利用
   姿勢を人前では取る訳にもいかず困惑したと面白く書いている。

    

    確かに海外旅行で、僕も一番困るのはトイレである。温水洗浄便座がついていたのは、数え
   る程しか思い出さない。このために楽しいはずの旅が三割方楽しくなくなる。
   
    そもそもこの温水洗浄便座は、米国で医療用に開発されたものをTOTOが輸入し販売開始
   したのが始めである。「ウォッシュエアシート」の名前がついていたそうだ。1969年には国産
   化して「ウォッシュエアシート」名で売りだされた。この年は僕が会社に入社した年で昭和44
   年である。この頃は高価だったせいもあり見かけた事はなかった。現在の欧米の状況だろうか。

    その後1980年(昭和55年)に「ウォシュレット」名で売りだされ、機能もいろいろと追加さ
   れたり価格も下がり販売努力もあって急速に普及した。INAXは「シャーワートイレ」の商
   標で販売している。温水洗浄便座の2008年の普及率は68%だそうだ。

    1980年頃には、簡易式の手動のものがあり、持病(痔病)を持っていた僕は購入して利用し
   ていた。一度それを使うとその快適性にはまり込んで、外で排便をするときに実に苦痛な思い
   をした。都内でもよほどの高級なところでないと設置されていなかった。勤務先から京王プラ
   ザホテルの限られた設置トイレを目指してわざわざ行った記憶がある。超高層の新宿住友ビル
   などには90年代に入ってようやく少しづつ導入されていった。
   
    温水洗浄便座は、ノズルから噴出する温水によって肛門を洗浄するという基本的なものから、
   ビデ機能によって女性の局部を洗浄する、脱臭、乾燥、暖房便座の機能、室内暖房、さらには
   便器の自動洗浄や音楽再生まで様々な機能が盛り込まれているものも出てきた。ボタンを押す
   と一定時間、便器の洗浄音を流すものや、クラシック音楽や自然の音をSDカードにMP3形式収録
   して本体に組み込むものさえある。歌手のマドンナがこれをいたく気に入り、自宅にも設置し
   たいと広言したのは有名な話だ。

    欧米では便器の他、どうやって利用するのか知らないが(中にはあそこで洗面した者もいた
   とか?)ビデがよく大便器に並列しておかれている。また、おしりを洗うのだろうが、常温の
   ホースの着いた小型のシャワーがついたものが置かれている場合もある。一度これを利用した
   が、夏ではなかったからかもしれないが、その冷たさに驚いた事がある。

    いづれにしても、日本の温水洗浄便座は大変素晴らしいもので、世界に誇れる逸品である。
   抗菌・防汚にも配慮がなされノズル部分は肛門から跳ね返ってきた温水が周囲に掛からないよ
   うな角度(43度、ビデは53度)に設定されており、格納時やおしり洗浄前にノズルを温水で洗
   浄する機能も付属している。更に最近は節水機能も付属している。上海万博には「世界一きれ
   いなトイレ」としてINAXの「REGIO」が出展され話題となっている。(値段は44万円)
   

    しかしいくらなんでもやりすぎの感がある。温水が出て、綺麗に洗浄でき、ノズルも使用後
   洗浄できて、蓋がゆっくり閉まる程度でいいのではないかな。便座は人肌程度の温もりが冬は
   必要か、まあ、その程度でよいと思う。

    無論僕はTOTOやINAXの宣伝マンではないので、パナソニック電工、三洋電機、東芝
   日立、アサヒ衛陶、ジャスニ工業、ナスラック等のメーカーがある事をあげておく。

   
   (INAXのHPより)

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・ハイブリッドカー (Hybrid Vehicle・HV) (2010.08)

 
    このところハイブリッド・カーをよく見かけるようになった。それもトヨタのプリウスをし
   ばしば見かける。下表のように新車販売台数でトヨタ・プリウスが軽も含めて新車販売台数で
   トップを占めているのである。トヨタは2010年7月迄のハイブリッドカーの販売実績が1997年
   の販売開始から累計268万台に達したと発表した。国内100万台、海外168万台である、だから
   よく目にする訳である。

   -------------------------------------------------
   新車販売台数 (自販連調査、軽除く)

   (2010.1-6月)               (2009年1-12月)                                          
    1.プリウス 17.0万台      1.プリウス 20.9万台
    2.フィット  9.0          2.フィット 15.7
       3.ヴィッツ  6.6          3.ヴィッツ 11.8
       4.カローラ  6.0          4.パッソ   9.9
       5.パッソ   5.2          5.インサイト 9.3
      23.インサイト 2.2
   -------------------------------------------------
       
    販売力もあるのだろうがやはりトヨタのプリウスが大きく他を離している。補助金の影響も
   あろうが、プリウスはやはり評価されている結果だろう。本田のインサイトは09年9.3万台で
   5位だったが、今年半年では23位へ順位を落とし台数も低迷しているのは理由があるのだろう。

    ハイブリッドカーシステムには大別して、シリーズ方式とパラレル方式の2方式がある。
   シリーズ方式はエンジンで発電機を回して電力をつくり、それをモーターに送ってモーターだ
   けで走る方式で、パラレル方式とは、エンジンとモーターをパラレルに動力源として車を走ら
   せる方式となっている。

    更にパラレル方式は、本田が採用しているアシスト方式とトヨタが採用しているスプリット
   方式がある。アシスト方式はエンジンの駆動力をモーターがアシストするものでエンジンは常
   に動いていて、エンジンに足りない部分をモーターが補うものである。他方トヨタのスプリッ
   ト方式はエンジンを燃費のよい範囲内で稼動させて、不足する力をモーターで補うものである。
   トヨタの方式はTHS方式とも呼ばれ、現時点ではこの方式の方が低燃費で、ハイブリッド車
   としては優れている。(販売実績にも現れている)
 
   
   (写真はWikipediaから借用したもので、トヨタ・プリウスPHV )

    ハイブリッド・カーでやはり気になるのは電池の寿命である。トヨタも本田も現在はニッケ
   ル・水素電池を搭載しているが、保証は5年又は10万km(米国では8年又は16万km)であり、い
   ずれか早い方となっている。トヨタのハイブリッドカー設計担当者が、”電池の寿命は車の寿
   命と同等に設計した”という言葉を頼りにするしかない。それにしては電池保証期間が短かい
   と思うが?(日本国内の保証が米国のそれより相当短いのも問題だ)
   
    この電池は「メモリー効果」により性能が落ちることがあるが、通常の利用なら問題はなさ
   そうである。いづれ小型で性能の良いウイチウム・イオン電池に替わる事であろう。2010年発
   売予定のニッサン・フーガはこの電池が採用される。トヨタのプラグイン・ハイブリッドのプ
   リウスにも採用される。このリチウム・イオン電池を製造する工場の空調設備で、私が勤めて
   いた会社の株が「リチウム電池銘柄」としてもてはやされたこともある。プラグイン・ハイブ
   リッドカーは家庭の電源から充電も出来るものであり、燃費が40km/lを越えるといわれる。
   高額の電池交換費用が必要との報告もあるので、購入時には慎重な見極めが必要である。

    西欧では、エコ・カーとしてはハイブリッドカーよりもクリーンディーゼルカーが支持され
   ていて、これは改良されたディーゼルカーで環境にも燃費も良いとされている。ニッサンのエ
   クストレイルはこのエンジンであり、他の日本のメーカーもこのエンジン搭載の車を販売予定
   である。クリーンディーゼル車の良い点は、CO2(二酸化炭素),NOx(窒素酸化物),PM
   (粒子状物質)の排出量が少なく、ガソリン車より燃費が2〜3割良いことであり、悪い点は
   価格が高い、重量が重い、騒音・振動がまだ大きい等である。

    現在考えられる最良の組み合わせは、プラグイン・クリーンディーゼル・ハイブリッドカー
   であろう。電池は勿論リチウム・イオン電池搭載であり、炭素繊維を多用して車体の軽減を図
   ったものならば1トン程度の重量で50〜60km/lの燃費が出せるのではなかろうか。私が運転出来
   る年代までに安く発売になって欲しいものだ。更に高速道路のネットワークが完成して道路が
   無料化となっていれば、毎週のように遠出も出来ようというものだ。

    2010.07.14の朝日新聞の記事によれば、トヨタ・ヴィッツの車体を利用した新型HVが11年
   末に販売予定で、その燃費は43km/l程度となる予想と書かれている。本田のフィットもハイブ
   リッドカーが今年の秋にも発売される。これらはいづれもニッケル・水素電池で従来と同じだ。


   以下のHPにも、ハイブリッドの多くの詳しい情報が掲載されているので参照されたい。
  
    ハイブリッドカーを買う

    ハイブリッドカーの仕組み
   
    ハイブリッドカーの魅力参照

    ハイブリッドカ比較参照

    ハイブリッド(Wikipedia)

   <終わり>

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・温泉施設・温水プールの省エネ (2010.02)
   温泉施設・温水プールの省エネや、建物の省エネ診断コンサルタントをしている会社がある。
   かっての会社の同僚が会社を退職後創立した小さな会社だ。
   温泉施設・温水プールの省エネや建物の省エネに興味のある方は
   是非このHPをご覧下さい。
   本人死去によりHP閉鎖しました。

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・電子書籍 (2010.02)

           
   2010/03月から日本語対応のアップルの「iPad」が発売されるとあって、電子書籍が話題になっ
   ている。
   もともと電子書籍は、インターネットからパソコン、PDA、携帯電話などにコンテンツをダ
   ウンロードして読む本で、日本では、2004年ごろにソニー「LIBRIe(リブリエ)」やパナソニ
   ック「ΣBook(シグマブック)」などの電子書籍リーダーが発売されたが、失敗に終わった。
   
   アマゾンが2007年に「kindle」を発売して、米国で廉価な事やダウンロードの容易さ等から人気
   となっている。ソニーの最新版は「リーダー」で110万冊以上の書籍が既に読めるようになって
   いる。2006年9月より北米でPRS-500型が発売されている。LIBRIeは販売中止となった。
    
   日本では漫画本の電子書籍が全体の75%程度で圧倒的に多く、市場規模は08年実績で約460億円
   2010年予測で900億円程度とされている。

   パソコンで「立ち読み」を試してみると、例えば「eBookJapan」からインストールすると色鮮や
   かなカラーの漫画がパソコン画面一杯に広がり、画面の操作もかなり自由に行える。(但し、
   ebi.BookReaderのソフトが必要ですが)

   韓国では2011年から小・中・高校の電子教科書を導入し、環境問題への対処とすると、産経新聞
   が報じている。サムスンが政府と組んで電子書籍機器でも世界を席巻しようという戦略かな?
   
   まだ試されていない方は一度、立ち読みでもなさっては如何でしょう、タダですから・・・。

   左がIpad 右がkindle

    

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・GPS(2010.01)

           
   GPS(Global Positioning System)全地球測位システムは、米軍が開発した地球上の現在
   位置を調べるための衛星測位システムで、軍事用を除いて無料で開放されているため広く民生
   用に利用されている。
   
   
              
    地球の回転といっしょに動いているGPSの座標の視覚による例。
    地球の表面の特定の点からの衛星の数が、時間とともにどのよ
    うに変化するか注意。この例では45°N。
    (Wikipediaから借用)

              
   GPSは航空機、船舶、自動車、携帯端末等に広く利用されているが、米国の一極支配のもと
   での利用に危惧を抱いてEU、ロシア、中国が独自のものを開発している。日本は準天頂衛星
   システム(Quasi-Zenith Satellite System、QZSS)を開発している。日本のものはGPSを
   補正するもので、高精度(25cmの測位制度)を目指すものである。

   GPSにはこの外「時刻同期」の目的があり、正確な時刻を知る手段としても利用されている。
   フランスにある国際度量衡局(BIPM)が管理する協定世界時(UTC)は原子時計から算出
   されているが、これも誤差が出るためGPSによる時が利用されていて、GPSは時の世界の
   ディファクトスタンダードとなっている。

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・アンビエント情報社会(09.12)

           
   日本型IT社会の実現を目指す構想、戦略、政策として策定された「e-Japan」に続いて
   「u-Japan」が「ユビキタスネット社会」の実現を目指して策定されている。ユビキタ
   スは東大の坂村健教授等が進めている「いつでも、どこでも、何でも、誰でも」ネット
   につながるものである。

   この「ユビキタス」の次ぎに来るものが「アンビエント(ambient)情報社会」である。
   コンピュータやネットワークが生活の中に溶け込む事を目指す、そうしたイメージでこ
   のアンビエントは進められている。
   「機械の側が、人やその周囲の状態を察知し、サービスなどの働きかけをする」これが
   アンビエントなのだそうだ。そのキーワードは「SoC」(Sensor,Software and Servi
   ce on Chip)であり、センサー(S)機能、データ処理ソフトウエア(S)、利用者に
   働きかけるサービス(S)をLSIのチップ(C)上で実現するものだそうだ。


      【 NT(ナノテクノロジー)、IT、ATをチップとして統合するSoC】 
   
    SoC:Sensor, Software and Service on Chip
    (図は早大大学院情報生産システム研究室からの借用)
    

   「e-Japan」では役所提出書類等の電子化が進められ、当初2010年までに大半の書類が
   電子化される予定であった。「CALS」もその一環として推進された。しかしその
   推進方法が稚拙で電子化が活用されないケースも多々あり、民主党が進めた事業仕分
   等で電子化が相当後退したようだ。

   「u-Japan」は「IT用語辞典」で以下のように説明している
   u-Japanとは、社会の至る場所にある、あらゆるモノにコンピュータを埋め込み、それら
   が互いに自律的な通信を行うことによって生活や経済が円滑に進む社会。ユビキタスコ
   ンピューティング環境が整った社会。e-Japan構想の実現後の次の課題として、総務省が
   2004年5月に打ち出したu-Japan政策から広まった用語。

   u-Japanでは、携帯電話やPDAなどの小型情報端末はもちろん、テレビや冷蔵庫などの家
   電製品、案内板や道路信号などの社会基盤、食料品などの商品の値札やさらには洋服な
   どの日用品にまでコンピュータを埋め込むことが構想されている。これらが互いに通信
   することで、誰もが場所を問わず情報通信ネットワークにアクセスでき、あらゆる情報
   を引き出すことが可能となることが想定されている。

   u-Japanの実現には、コンピュータの埋め込まれたユビキタスツールと、それらが通信を
   行うための通信環境の発展が必要である。すでに実用化されているユビキタスツールの
   例としてはICタグや情報家電などがある。通信環境の例としては、ADSLやFTTHなどのブ
   ロードバンドネットワークや、携帯電話網や無線LANによるモバイルネットワークがある。
   例えば、ICタグを使った商品管理や、JR東日本のSuica、携帯電話をレジに備え付けの機
   器にかざすだけで商品の支払いができる「おサイフケータイ」などの技術がこれにあたる。

   
      (総務省作成)
      
      「アンビエント」では、ナノ技術、IT、アンビエント技術と名付けるデータの応用技術
      を組み合わせ、チップの小型化、省電力化、高機能化を進めると早大の後藤教授は見る。
      携帯電話で脈拍や体温が測れたり、センサーつき歯ブラシで「みがき度」をチェックした
      り出来るようになる。
      
   普通「アンビエント」といえば「アンビエント・ミュージック」の略称であり、環境音楽
   のことを指す。これはブライアン・イーノにより提唱された。
      
   2009/12/26朝日新聞『「空気」を読む次世代IT』を参照にした。

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・プーアル茶(10.02)

  
   プーアル茶の効果は         
   「天然サポニンとミネラル類を豊富に含み、肥満、脂肪の溶解、ダイエット効果、消化促進、整
    腸作用、二日酔い、胃のむかつき改善、血糖値の上昇を抑制、血行促進に効果がある。
    さらに、増強免疫力(免疫力を強める効果)、抗老化(老化予防)、癌予防、歯を強くする
    効果もあり、漢方薬としても飲用される。」と謳われている。


   過日、台湾旅行の時、台北の永楽と言う茶店で試飲し、上記のような効果の説明を受けて購入
   した。一箱250g入りで4箱セットで2万円であった。
   店の説明では、32年もので「ビンテージもの」なのだそうだ!

   プーアル茶は中国雲南省南部を原産地とする茶の一種で、緑茶にコウジカビを添加し、加湿加
   温した環境で発酵させたものだそうだ。
   1966〜1976年に吹き荒れた「文化大革命」時には、
   「その手間のかかる製造方法が『大躍進政策』にそぐわないと否定され、一時は中国本土での
    生産が断絶するほどであった。このとき、多くのプーアル茶が香港、台湾に持ち出されてお
    り、現在もビンテージものと呼ばれるプーアル茶の多くは台湾に存在している。」とされて
   いる。

   購入したものが、店の説明通りなら、丁度その頃本土から台湾に持ち込まれた物と言う事にな
   るが、真偽の程は定かではない。

   持ち帰っていざ飲もうとしたが、一回の飲料分は親指の爪の欠片ほどで良いとの説明だったの
   で割ろうとしたがとても硬くてだめで、ペンチでやっと割る事が出来た。飲んで見るとなんだ
   か体に良い様で、旅行後飲み続けている・・・。

   現在、糖尿病治療で医者に掛かっている。と言っても薬も飲んでいる訳ではなく、運動と食事
   に気をつけ、何か月に1回検査を受けるだかなのだが、これにこのプーアル茶が加わった。さ
   て効果のほどは?
   
   

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・セッキフェ  (09.10)

     


     (写真はhttp://www.k-plaza.comの「山田屋」ページから借用)
           
   あらかじめ断っておきますが、開高健の愛読者はよくご存知の話です。何故なら彼の本のあち
   らこちらにこの話が散見されるから、きっとどの本かでこの「セッキフェ」に遭遇されている
   に違いない。

   開高先生の「巷の美食家」のある項で、こう書かれている。

   「豚の子宮を胎児ごとまるまる取りだし、包丁でトントンとタタキにするのである。子宮、羊
    水、胎児、その肉、その骨、何もかもをトントンとたたき、ドンブリ鉢に入れて、ツルツル
    すする。全て生のままであって、煮もせず、焼きもしないのである。
    とりわけこの料理は胎児の目玉の浮いているのがよろしいという。胎児の目玉は粘膜で包ま
    れているからトンとやるとツルリとすべる。またトンとやる。ツルリとすべる。そこでタタ
    くのをあきらめ、ドンブリ鉢にそのまま浮かべて供すのである。・・・」

   この料理が生まれた韓国・済州島では牛の胎児はソ・セッキフェ、豚の胎児はト・セッキフェ
      というらしい。羊水の中は無菌状態なので生で食べられるそうである。日本でも大阪の猪飼野
      や東京の荒川区では食べられるらしいので食欲と勇気のあるご仁は試されては如何かな?
      
   念のために記しておくと、東京・荒川区の「山田屋」だそうだ。
    (http://www.k-plaza.com/rensai/re_yakiniku014.ht)

   世界にはこのほか、臭気の凄い食べ物がある。

   「ホンオフェ」というエイの刺身なのだそうだ。強烈なアンモニア臭がするらしい。
   さらにスエーデンの「シュールストレミング」やエスキモーが食べる「キビヤック」は相当な
   ものらしい。日本でも「くさや」「鮒すし」等あるがそれらに比べればどうってことは無いよ
   うであるらしい。

   「Wikipedia」にその詳細が載っているので、更に探求を続けられたい。
   世界の臭い食べ物とか・・・。

    →ホンオフェ

    →「シュールストレミング」
    →「キビヤック」

   特段お勧めする訳でもないが、「セッキフェ」以外はネットで注文が出来るらしいですぞ・・・!


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・青と緑      


   青と緑、色としては別のものだが、日本では古来混同して用いられる。道路の信号機の青
   は緑のものが大半であるし、青物と言えば大概が緑の野菜のことである。

   教えてGooの「どうして、日本人は緑といわず青と言うのですか?」の回答に以下のものが
   あります。
   
   『元々、古代日本語(和語)には色に関しては赤・黒・白・青の4つの名前の概念しかなかっ
   たようです。
   明るい色を赤、暗い色を黒(赤<->黒)、はっきりとした色を白、よどんだ色(?)を青(白<->青)
   といっていたようです。明るいとか明らかのあかはこの赤に由来するらしいです。暗いも黒
   に由来するらしいです。
   なので、元々は緑という色の概念はなく近い色が青だったという話のようですね。
   因みに、この4色は「色名」+「い」(形容詞)の形を伴うことができます(赤い・黒い・白い
   ・青い)。しかし、他の色はできません。』
   
   どうも古代の日本では「緑」の概念が無かったというよりも、「緑」と「青」を区別してい
   なかったようです。

   日本で最初に道路の信号機が設置されたのは、上野広小路で、手動の信号機だったようだ。
   その後1930年に日比谷交差点に、電気式の信号機が国際ルールに従って赤・黄・緑で設置さ
   れたが、緑を青とマスコミが言い換えて、人々もそう呼ぶようになり、法律も青信号と変え
   てしまった。英語では「a green light」なのだが、日本では青信号で定着してしまった。

   最近は、青色発光ダイオードが省電力、長寿命や太陽光の影響を受けにくいなどの理由で信
   号機に盛んに使用されるようになり、緑と青の中間のような「青信号」が増えている。
   
   青のWebcolorは#0000ffで、緑は#008000である。HTMLで色を指定する場合はこれを使う。

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・遺骨処理「メモリアル・ダイアモンド」(09.09)
     

           
    どうも年齢を重ねたせいだろうか、遺骨だのエンディングノートだのと言った事項に目が行
   って仕方が無い。まだ時間はあるのだろうと思うが・・・。
    
    新聞の広告を見ていたら「メモリアル・ダイアモンド」が載っていた。スイスアルゴダンザ
   ALGORDANZA - 社の宣伝だった。ALGORDANZAとはロマンシュ語で“追悼”を意味する言葉だそ
   うです。スイスは自国語を持たない国で、ロマンシュ語はそのスイスでドイツ語、フランス語、
   イタリア語とならび、第4の国語として認められている言語だ。
   
    同社のHPによると、最低300gの遺骨、遺灰から炭素を抽出し、黒鉛に変え、そしてダイア
   モンドを生成するそうです。そう言えばダイアモンドは炭素から出来るって昔習ったか?なら
   遺骨からダイアが出来ても不思議ではないな。

    ライフジェム社ではコーヒーカップ一杯(50〜70g)の遺骨・遺灰を米国・シカゴの工場で
   7か月〜1年掛かけて作るらしい。
   

    気になる値段だが、同社のHPによると0.2カラットの39.9万円から1カラットの248万円まで
   あるらしい。米国の同様な会社ライフジェム社でも同じ様な値段だ。いづれにしても、遺骨を
   墓地等に入れたり、散骨したりするよりはダイアモンドに生まれ変わって永く身近で“追悼”
   されるのは良いのではないかと思われる。写真のような立派なダイアでなくても小さいもので
   もいいではないか!

    もともと人類・生物は遥かな昔、原始地球が生まれた頃、何億光年もの宇宙の彼方から飛来
   した隕石か何かに乗っかって地球に衝突しそのDNAが伝えられて発達したものだろうし、も
   ともと炭素の様なものであったかも知れず、死して炭素となってダイアに生まれ変わっても不
   思議はないであろう。いづれ、必ず遥かな未来だろうが太陽が燃え尽きて最後に大爆発し、地
   球も消滅して原子・素子等に遅かれ早かれなってしまうのであろうから同じ事ではないか?

    現在、遺骨処理は墓に入れるか、散骨(海洋・地上・宇宙)もしくは自宅保管するしか無い
   のであって、いづれも相当の費用が掛かるものである。
   この「知的好奇心」の”21.桜葬(樹木葬)”は散骨の一形態について考えたものである。
    
    遺骨の一部を常時身につけていたい場合は、単四乾電池ほどのペンダントに入れて落ち歩く
   というものもあるようです。これらは1万円程度で安価なものが多い。しかしこれは遺骨遺灰
   そのもであり、即物的すぎるように僕には思える。

   参考までにアルゴダンザ社のPR動画を掲載します。
   →画面をクリックして下さい。

    l

   「メモリアル・ダイアモンド」を製作している会社 
   →  アルゴダンザ社 
   →  ライフジェム社 


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