【イグアスの滝】

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そこにたどり着くのに、成田から4回も飛行機を乗り継いだ。
成田→ロスアンゼルス→リマ→イグアス その距離ざっと2万kmである。時間は24時間50分を要し、機
内食は6回(内2回は軽食)も出る。当然エコノミーだから座席も狭く苦行であった。

飛行機はアメリカン航空である。一日4,000便を飛ばす世界有数の航空会社で、機体は全面塗装をしな
い「ポリッシュド・スキン (polished skin)」や徹底した軽量化等で合理化を図っている。

飛行機は塗料だけで200kg(B-747型)程の重量になるので、このアメリカン航空のような見た目は戦闘機
のような金属色むき出しの軽量化が行われる。あのポケモンの絵が描かれた機体は夢があるが、何人分
もの重量をペンキだけで運んでいるのだ。

9.11のテロでは2機(11、77便)がハイジャックに遭った。この影響で赤字に落ち入ったが、同社は上
記のような経営努力により黒字化している。JALと同じワンワールドの一員だ。

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今回の飛行経過は以下の通りだ。

   日時    空港     航空会社
1. 21MAY 16:00 TOKYO/NARITA  AMERICAN
   21MAY 10:00 LOS ANGELES 

2. 21MAY 13:20 LOS ANGELES   LAN
   21MAY 23:55 LIMA 

3. 22MAY 01:20 LIMA          LAN
   22MAY 07:50 BUENOS AIRES 

4. 22MAY 11:30 BUENOS AIRES  LAN 
   22MAY 13:15 kaigai/nanbei/iguAZU 

5. 24MAY 13:05 kaigai/nanbei/iguASU        LAN
   24MAY 15:00 BUENOS AIRES

6. 24MAY 19:55 BUENOS AIRES  LAN
   24MAY 22:55 LIMA

7. 26MAY 11:40 LIMA          LAN Peru
   26MAY 12:55 CUZCO

8. 28MAY 07:15 CUZCO         LAN Peru
   28MAY 08:30 LIMA

9. 29MAY 08:30 NAZCA         AERODIANA
   29MAY 09:00 NAZCA

10.30MAY 00:05 LIMA          LAN
   30MAY 06:50 LOS ANGELES

11.30MAY 12:30 LOS ANGELES   AMERICAN
   31MAY 16:05 TOKYO/NARITA

9.はAERODIANA社のセスナ機によるナスカ地上絵上空フライト。
9.を除いてワンワールド所属の航空会社だったためJALマイレージが相当溜まりました。
LAN PeruはチリのLAN航空の子会社で、ペルーのリマにある航空会社。ワンワールドに所属。
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polished skinの銀色に輝く特異な機体











16:30に成田を飛び立ったAA0170便は、紺碧の空と群青の太平洋上を一路ロス目掛け飛行する。 
 

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やがて機内食が出て来る。
エコノミーではアルコール類は有料で、ビールは5ドルもする。
だから、手荷物検査後購入した「スーパードライ」と「一番絞り」をこっそり飲む・・・・。











9時間ほど掛けて太平洋を渡りきると、そこは果てしなく広大な米国西海岸だ。










ロスには9:37の到着だ。(時差のため当日となる)
ロスの空港で出入国カードに”TRANSIT TO LIMA”と書いて乗り継ぎだ。
LAN航空の乗り場は2両連結のバスで行くが、随分と遠いところにある。

画面中央の小柄なキャリーバックをお持ちの女性が、阪急交通社の添乗員の中西さんだ。ベテランで
少々の事には動じられない方で、そうした態度が我々に安心感を与え、殆どトラブルの無い旅となり
ました。彼女は次ぎは直ぐに東欧へ行かれるとか。

クスコからリマへ向かう便で、僕の隣の席が大阪からの別のツアーの添乗員さんだったが、離陸から
着陸までずっと「旅行精算書」のようなもの等を整理・計算・記入されており、時折横目で覗き込む
と、チップ10ドルとか20ドルとか、飛行機で朝食が出なかったので別途購入とか事細かに作業をされ
話しかける事も出来なかった。そうだね、ここは彼女達の仕事場だもんね!












LAN航空はチリの航空会社で、JAL等と同じワンワールドに属している。
















機体は新しく、天候も良好で気持ちがいい。
眼下の米国西海岸は山が多い。











メキシコ沖を通過。










この辺りで1回目の食事が出る。
アルコールがエコノミーでも出る。ウレシイネ!










8時間35分掛かってやっとペルーのリマに到着。
深夜だが店も営業している。成田とは大違いだ。深夜飛行禁止の国際空港なんて世界に通用する訳
がない。現に韓国や東南アジアの空港にハブ空港化されて成田は地盤沈下の一途だ!










LAN航空のエコノミーの機内食はこんなもんです。











今度はペルーのリマからアルゼンチンのブエノスアイリスに同じLAN航空で向かう。
到着後、ブエノスアイリス市内を簡単に見学する。

世界三大劇場と呼ばれる「コロン劇場」や「7月9日通り」、タンゴ発祥の地とされる「ボカ地区」な
どを見て回る。


コロン劇場は世界三大劇場の一つなんだそうである。(リマ現地係員三宅さんの説明)
フランス・パリのオペラ座、ブエノスアイレスのコロン劇場、イタリア・ミラノのスカラ座の一つ。











最高裁判所だったかな?














「ボカ地区」と呼ばれるアルゼンチンタンゴの発祥の地。
タンゴの踊りを見ながらカフェ等を飲食する。どうも男女が絡み合って踊るのを見ながら飯して
何が楽しい?













余った船の途料で家の外壁を塗ったのが、このカラフルな港街の由縁だそうな。






あまりお上品ではありません!







ここは港ですが、岸辺にはプラスチック等のゴミが大量に漂って汚染されていた。











そうだ、ここは日本の反対側なんだ。
秋である、枯葉の季節だった。









芸術家の卵が作品を展示や販売もするらしい。












ここも黒人は殆ど見かけない。
 







リマから到着したエセイサ国際空港から、国内便の出るホルヘ・ニューベリー空港へバスで移動し
イグアス空港へ1時間45分のフライトであった。機内ではケーキと飲み物が出た。






飛行機はラプラタ川の上空に沿って飛ぶ。機上からかすかに川が見える。








ブエノスアイリスの市街










ホルヘ・ニューベリー空港はラプラタ川の河畔にある。ラプラタ川の河口は世界一の広さを誇り、
なんと275kmもあり、まるで海としか思えない。(東京から浜松辺りの距離だそうな)

イグアス空港はジャングルの中にあるなんとものどかな、ローカル空港である。









昼食は、この店です。









アルゼンチンまで来たからには、やはりステーキだろう。

このレストランで巨大なステーキの昼食となった。厚さは5cm程もありそうなモノだ!
だが、如何せん、日本の黒毛和牛とは似て非なるものでして、まるで鯨肉なんであります。
最近の人は鯨肉はご存知ないかも知れないが、一応肉なんですが・・・・のシロモノです。

焼き加減も、ミディアムを依頼したのですが、完全なウエルダンでして・・・・。でも、店の
人は、”どうだ、美味しいでしょう、旨いでしょう”と盛んに自慢気に席に来るんです。

これかなり食べた後の写真です。







ビールはだいたいどこでも3ドル程度。旨いで無く、不味いでなくか!
デザートはこれです。やはり大味、繊細さは微塵も無し!

あア、かの国には、なんとこの程度の味文化しかないのものか!










ホテルはSAINT GEORGE。








ホテルの玄関先には巨大なイチジクの木が繁茂している。







実は食べられないそうだ。(インドイチジク?かな)













ホテルの近辺








坂を下りていくとイグアスのダウンタウン。










大きな豆の房を付けた木









アルゼンチン側のイグアスの滝に伸びているトロッコの乗り場。








このような小さいトロッコ電車に乗って滝の側へ行く。








トロッコを降りて、ここから「悪魔の喉笛」まで橋が掛かっている、その入り口。






このような橋を相当歩く。










川の中程に行くに連れて滝が見えて来る。








「悪魔の喉笛」と呼ばれる巨大な滝

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ほんの一瞬だが虹が現れて、直ぐに消えてしまう。








イグアスの滝(アルゼンチンからの眺め)/動画
 
 
 
 
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渦巻き、全てを飲み込み巻き込んで、悲鳴を上げながら、抗いつつ地の底へなだれ落ちる。そして砕け散り、
飛び散り、また元の穏やかな流れに収斂されて行く。太古の昔、突然の大地震が襲ったのだろう、そして
高さ100mもの大断層がこの川を横切ったことだろう、それ以来この水の大轟音がこのジャングルに響き続
けているのだろう。飛び散る飛沫は霧となり太陽の光りを浴びて虹を産み、雨となって見物者をズブ濡れに
し、悲鳴をあげさすのだ。

この悪魔の喉笛では、「満月の夜に滝に虹が掛る時、生き物達の魂が蘇る」というのです。満月の夜、滝の
上に現れる巨大な虹。その神秘の映像が2009年2月28日NHKの探検ロマン世界遺産の番組で放映された。







この辺りに生息する鳥
岩燕だろうか、この猛然と落下する水をくぐって滝に吸い込まれる数羽が見られた。










今回の旅行でご一緒だった吉井さんが撮られた鳥です。






鳥の巣





アルゼンチン側の滝を見終わって、ブラジルに向かう。
この橋の中央が国境となっていて、両国の国旗のカラーが塗られている。
入国に関してはビザもパスポートも必要。










シュラスコ料理を昼食に食べる。








この店は2千人も収容出来る大きなもので、シュラスコ以外にも色々あった。
鮨もある。調理人が出している串に刺したのが「シュラスコ」。













シュラスコ料理店の前









ブラジル側のイグアスの滝の案内図








滝の側にハナグマが沢山いて、見物者の食べ物を狙っている。
人に慣れていて、危害は加えない。








以下、ブラジル側から見た滝の様子。





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世界最大だとされるのは、4kmに渡って滝があるからだそうだ。壮観なものだ!

























この突端では水しぶきが物凄くて、カメラが濡れて写せない。






























ここでは暴風雨の中にいるみたいなのだ!










 
イグアスの滝(ブラジルからの眺め)/動画 

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ここイグアスはブラジル、アルゼンチンそしてパラグアイの国境が隣接している場所でもある。
肖像権の許可は取っていません、ごめんネ セニョリータ。


 
 
 
 
 
川向こうの茶色の建物があるところがブラジルで、木立の左前方がパラグアイ、そしてこちらがアルゼ
ンチンである。





この辺りは亜熱帯になるそうで、ジャカランタだろうか紫の花が咲いている。








この建築中の鉄筋をご覧なさい。なんとも心もとない少なさである。”姉葉構造計算書偽造問題”どこ
ろの騒ぎではないんである。いつも外国を旅行して思うのですが、いくら地震が少ないとは言え、柱は
細く、鉄骨は頼りなく、地震が起きるとひとたまりもないと思われる・・・・。

ここはイグアスの滝なのである。滝は大断層が地震で生じたものであるからきっと地震は起こりうるは
ずなのだよ!ホテルに帰って柱をコツコツと叩いてみたが、さすがにカランカランと空洞の音はしなか
ったですがね!



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[落差]
 滝幅4km、最大落差約80mという世界最大の滝を見ながら考えた。世界三大瀑布はビクトリア、ナイア
ガラがこの他にある。落差だけならベエネズエラのギアナ高地のエンジェルフォールの979mだろう。次
ぎに滝を見るなら断然「エンジェルフォール」である。ここは落差がありすぎて、下の方は水が霧となっ
てしまい、滝壺はないんだそうだ。

 落差が大きい方が、なにかにつけて面白く、興味を引く。落語や漫才も常識や日常との落差を強調して
笑わせるものだ。大と小の取り合わせもその落差が大きいほど目立つものだ。大富豪とど貧民、美女と非
美女、デブとチビetc・・・。


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