【ナスカの地上絵】

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いよいよナスカの地上絵を見られるという前の晩、ナスカの「CASA ANDINA」ホテルに宿泊した。
空を見上げると、空には星が出ていて、月も輝いている。今回の旅行で同行なさったタムラ氏が
南半球に到着時から、なにやら天空を盛んに仰いで手で計測なさっている。”何をなさっている
のか?”とお尋ねしたら、”南十字星だよ、夜にはきっとこの場所に出るんだ”と教えて下さっ
た。僕等は、もう目の前にしたものだけで精一杯、とても見えていない星などは思う余裕さえ無
かったのですが、流石といたく感心した。

この写真はその教えられた方向に出ていた「南十字星・サザンクロス・Southern Cross」です。
写真はNIKONのCOOLPIXで手で支えて撮ったものでぶれています。パソコンで画質操作してやっと
確認できた。










同じく月も輝いていて、明日のナスカの地上絵見物がいよいよ楽しみとなってきた。
明日のゴルフを期待するように、当夜はワクワクしながら眠りに着いた。








この地上絵は、450km2のナスカ平原に描かれた70以上もの動植物と700以上の幾何学模様が描かれ
ている。ドイツ人のマリア・ライへ女史がこの地上絵の謎解きに熱中した。しかし、未だに謎は解
明されてはいず、現在有力なのは”天体の運行と宗教的儀式が関わっている”という定説である。

このナスカ平原は、黄土色の岩盤が酸化鉄で暗赤褐色化した砂礫で薄く覆われていて、これを取り
除くと黄土色の岩盤が現出して地上絵を容易に描けるらしい。だから深く掘り返してはいなくて、
表層の砂礫を少し取り除いただけなのである。どうもこの辺りは雨量も少なく、風もあまり吹かな
いようで、それがこの地上絵を千年以上に渡って残したらしいのである。



セスナ機での飛行証明書







地上絵の飛行ルートはこの矢印の順になっている。最後の「手」と「木」はパンアメリカンハイウ
エイの側を通っていて、地上の展望台からも見られる。



尚、9番目の「Alcatraz アルカトラズ島」はスペイン語で「ペリカンの島」という意味であり、絵
はペリカンの絵である。
「アルカトラズ島」は米国サンフランシスコ湾内にある監獄島として有名な島である。凶悪氾が収
監され、脱獄が困難な監獄島として知られていて、映画でもしばしば取り上げられている。

 「ザ・ロック」はショーン・コネリーが、「アルカトラズからの脱出」はクリント・イーストウ
ッドが出演している。他にも4〜5本の映画がこの監獄島を題材に攝られている。


「アルカトラズ島」




宿泊したCASA ANDINA HOTEL







その売店。
小さい売店ですが、良い物を売っていた。ここでも土産数点お買い上げです。









ホテルの前の通り








地上絵遊覧飛行は目視界飛行のため、いつでも飛行出来る訳では無く、場合によっては1日、2日
と待たされる場合があるそうで、当日も前日の残りを消化しているとかで時間待ちとなった。そ
のような時に連れて来られるのがこのような場所だ。

ここはナスカ時代と同様の手法で焼き物(彩色土器)をしている工房だそうである。








ペルーの現地の添乗員さんとここのおじさんは親しいらしく、製作過程を和気あいあい通訳しても
らう。彼女には飛行場からフライトの状況が逐一連絡が入っているらしく、それに合わせて乗客を
飛行場へ連れて行かねばならない。









陽気な工房のおじさん









そこで作って売っている地上絵の絵柄の彩色土器。
我が家にもこの一つが飾られた。








遊覧飛行場の待合室







やはりここにもみやげ物屋があり、皆さん結構購入なさる。かくゆう我が家もTシャツ購入。








セスナ機の飛行場。何機もいる。







どうやらこの機に乗るらしい。








あっと言う間に離陸した。飛行場の近くには結構畑もある。








地上絵の描かれているナスカ台地に近づくにつれて、疎林になり始め、やがて草木一本も無い砂漠の台地となる。
北をリオ・グランデ川(Rio Grande大きな川の意味)の支流インヘニオ川(Rio Ingenio)と南をナスカ川(R
io kaigai/nanbei/nazca)に挟まれた広大な台地である。



















やがていきなり地上絵が出現する。
「犬」








「クジラ」
パイロットが”お友達!ゴジラ、ゴジラ”と叫ぶ。ゴジラとはクジラの事なのだ。






「猿の巻いた尻尾」






「くも」






「コンドル」






「手」








「ハチドリ」









「木」






「オウム」











「ペリカン」。アエロディアナ社のパンフレットでは「アルカトラズ島」となっている。







「手」中央にパンアメリカンハイウエイ、右上に展望台が写っている。







「手」「木」







「木」







「コンドル」







「無残に荒らされたタイヤの跡」








「機内の様子」







見終わって空港への帰路






















着陸後、パイロットと記念撮影。









ナスカ遊覧飛行の事故も起きている。
何も知らないで、地上絵を夢中で見て大騒ぎしていたものです・・・。

2008年4月フランス人5人死亡、操縦士負傷
2010年2月ペルー人4人、チリ人3人死亡


ナスカの市街地















マリア・ライへ(1903〜1998)が建てた観測塔(ミラドール)。
一度には10人までしか登れない小さいものだが、ここから「手」や「木」などを確認出来る。










観測塔から見た「手」






「木」












すぐ側をパンアメリカンハイウエイが通っていて、地上絵も消えかかっているものもある。









ここにバスを留めて、観測塔に登って見るのである。
その上り口には、みやげ物の屋台のようなものがあり、その辺の小石に地上絵を彫りこんだ
ペンダントやらキー・ホルダーやら売っている。実は何個か購入しました、ハイ。






このナスカの地上絵は有名だが、地上絵は他にオクカ、ピスコ、パルパにもあって、これをセスナ
機で眺めるフライトが AERODIANA社で行われている。次回もしペルーに行く機会があれば、これ
らの遊覧飛行も行きたいものだ。参考までに楠田枝里子さんのパルパの地上絵の記事のサイトを
紹介しておきます。

 → ナスカ・パルパの地上絵、ひとつの解釈



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