*** 山形の山 ***
                                             2012.10月
 2泊3日で蔵王・鳥海山・月山の一部を観てきた。
 大宮から那須塩原までは新幹線、そのあとはバスツアーである。

 山形県鳥海山・獅子ヶ鼻湿原

 蔵王の御釜を見に行ったが、今回も雲や霧の中で全く見えなかった。
 
 

 

 仕方がないので、御釜を見えるはずの展望台の傍にある刈田岳を神体とする刈田嶺神社まで、少し
 登ってみた。刈田岳は蔵王連峰の主峰である標高1,840mの熊野岳の近くにあって、1,758mの峰で
 ある。刈田嶺神社も雲霧の中にあり、近づかないと見えない状況であった。
 
 

 蔵王山頂付近は既に紅葉が始まっていて車窓から眺める事は出来たが、写真は撮れなかった。
 御釜の見物も出来なかったので、宿となる蔵王温泉に3時過ぎには到着となり、近くの山野で草花
 を撮影し、柴栗拾いをした。

  


蝦夷紫陽花                             ホトトギス草
  
 


オヤマボクチ                            ミヤマリンドウ
  
 


ヤマハハコ                             トリカブト
  



イヌサフラン                            スズラン
  



ススキ                               ツキミソウ
  
 


アザミ                               ?
  



 ホテルの庭には秋明菊が咲いていた。
  



 蔵王温泉からスキー場を見る



 翌日は7:40分にホテルを出て、山形道を通って鶴岡、酒田を過ぎ秋田県境の鳥海山までバスが走る。
 途中月山ICと湯殿山IC間は高速道が開通していなくて時間が掛かる。
 
 秋田県に少し入った「道の駅象潟(ねむの丘)」で休息し、弁当を買う。
 ここからの日本海の眺めがいい。沖合には飛島が見える。




パノラマ写真です。右へスクロールして下さい。





月山の麓には湧水と原生林の獅子ヶ鼻湿原がある。









巨大なブナである。燭台に似ていることから「燭台」と命名されている。





こちらは「あがりこ大王」と名前が付けられたブナの木。
樹齢300年、樹高25m、幹周7.6mと記されている。
「あがりこ」とは「ブナの奇形木」を指す東北の方言。




鳥海まりも
「コケ同士が水中でからみ合ってボール状に成長する。大きいものでは直径1・5bにも達
 する。さらに球体が次々にくっつき重なって、うねった緑のじゅうたんのように沢全体を
 覆っていく。」と説明されている。
 







名前は分からないが、赤や黒の草木の実が付いたものがある。



ツクバネソウ(衝羽根草)




 ツルリンドウ(蔓竜胆)
 蔓が絡んでいる様子がわかります。花が終わったあとにこのような実が付く。




鳥海山に降った水は80年も掛けてこの辺りに湧水として湧き上がる。

 画面中央の矢印をクリックして下さい。     




秋も盛んなこの頃、様々なきのこが生えていた。





月山に降り注いだ大量の水は、伏流水となって流れ落ち、この元滝にほとばしり出る。








元滝伏流水










秋田県境の鳥海山から最上川に沿ってバスは宿のある天童を目指して走る。
その途中、韓国風の道の駅があった。







翌日は昨日通った山形道を再度通って月山へ向かう。


 月山 zoom大画面











月山の7合目辺りから紅葉が始まっていた。




殆どが枯れているが、この花だけは色を残していた。
ハクサンフウーロ




小雨と強風の中を木道に沿って登る。




紅葉と熊笹




小さな沼地が点在する




僅かな緑が残っている




少し先も見えない




強風で飛ばされそうだ












この湿原が天然記念物である













この沼には僅かに色が残っている。












ここはやはり夏に来た方が良い処だろう。

芭蕉もこの月山に登っている。弟子の曾良や強力に支えられての登山だったろうが
この山を下から登るのは並大抵のことではない。


「雲の峯幾つ崩て月の山」 芭蕉
                                                           2012.10

*****************************************************************************************

→ この頁の最初に戻る
→ HPの最初に戻る
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
inserted by FC2 system